子どもたちの暗算上達のためにできること【前編】

#117

 

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そろばんの指導に携わっているため、
 
子どもたちにできることは何か?
 
をよく考えています。
 
指導者として、子どもたちとどう接するべきなのか?どのように接したら子どもたちが成長していけるか?信頼関係をどう築いていくか?
 
これらのことはしっかりと考え、自分なりの軸を持っておく必要があると思っています。
 
これまでも、この記事ブログで色々と書いてきました。マイオピニオンの記事一覧から読むことができます。
 

 
主に、信頼関係のことをベースに書いてきました。信頼関係がなければ、たとえ教え方が上手でも子どもたちには上手く伝わりません。信頼関係がベースとなって初めて、指導というのは上手くいくと思っています。
 
今回のテーマは、「暗算上達のために指導者ができることは何か?」です。教えるうえでどのような声かけをすべきなのか。指導を通して考えたことを書いていこうと思います。
 
今回書いた内容は、暗算に限らず、様々な習い事での指導にも通じると思います。
 
あくまでも、個人の意見です。指導方法に正解はないため、僕の考え方が必ずしも正しいとは限りません。参考程度にしていただけたらと思います。何か意見やコメントがあれば、遠慮なくお願いいたします。
 
(尚、この内容は僕が学んでいるアドラー心理学の内容を元にしている部分が多いです)
 
長くなってしまったので、【前編】【後編】に分けます。今回は【前編】です。
 
後編はこちら

 
〜内容〜
 
3. プレッシャーを与えないために
 
4. 自己肯定感を高めてもらうために
 
F. ちょっと長い「最後に」ー目的は人それぞれ
 
 
 
【前編】では、1と2を書いていきます。
 

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1. 上手になりたいと思えるように

 
★無理やり練習させても上達しない
 
当然のことですが、指導者が子どもたちの代わりに上手になってあげることはできません。
 
大事なのは、子どもたちが「そろばんが好きだと思えるかどうか。「もっと上手になりたいと思えるかどうかです。
 
そろばんが好きでなく嫌々やっていたら、上達は遅くなってしまいます。子どもにとって、練習しているときが苦痛の時間となってしまいます。無理して練習すれば良いというわけではないのです。
 
まずは、「そろばんが好きだ」と思ってもらえるように指導していかないといけないですね。「好き」になれば、自分から率先して練習していきます。プリントの点数が上がれば、自然と「もっと上手になりたい!と思えるはずです。
 
「そろばんが好き」→「上達したい」
 
の流れになるように指導していけるかどうか。習い始めの頃が(当然ながら)一番大切だなと感じています。
 
★丁寧に指導する
 
そろばんを習っていれば、「見取算(たしざん、ひきざん)」「乗算(かけざん)」「除算(わりざん)」を最低限習うことになります。
 
最初に見取算を習い、その後「乗算」や「除算」を習っていくのが基本の流れだと思います。
 
どの種目においても、できるようになるまで、慣れるまでには時間がかかります。特に、初めて習う内容はわからないことだらけなので、頭が混乱してしまう可能性が高いです。
 
そのため、教え方はわかりやすく、丁寧にやっていかないといけないですね。わかりやすい説明方法には、いくらでも改善余地があります常に良くしていけるように考えていかないといけないですね。
 
そして、怒らない
 
一度やり方を教えて、すぐにその通りにできるようになるとは限りません(すぐにできる人の方が少ない気がします)。時には何度もやり方を教えないといけない場合もありますね。
 
たとえ一度の指導で正しくできなくても、「どうしてできないんだ」と怒ってはいけないと思います。怒ったところで子どもができるようになるわけではないですし、気持ちが落ち込んだらむしろ悪影響。「好き」から「嫌い」へと変わってしまう可能性があります。
 
子どもによって理解の度合いは様々。わかっていないのであれば、どこまでわかっているのか、どこがモヤモヤしているのかを「対等な対話」を通して見つけていく必要があります。
 
とても地道で、時間のかかる作業かもしれませんが、「丁寧」な指導をしないことには子どもたちが上達しません。諦めずにしっかりと向き合う。その姿勢は疎かにしないようにしたいものです。
 
<ここでいう「丁寧」とは>
 
・子どもたち一人ひとりに合わせて指導する
・時間をかけ、定着するまで指導する
・わからないところがあれば、「対等な対話」を通して解決していく
 
などの意味を含んでいます。
 

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2. 生徒との距離感についてー必要があれば支援

 
★「見守る」と「支援」のバランス
 
指導の際、生徒との距離感をどのようにすべきか考えることがあります。
 
子どもたちと対等に接し、信頼関係を築いていくためには、「友人のような関係」である必要があります。これは、アドラー心理学の内容ですね。
 
とはいえ、べったりとくっついて支援しすぎるのは良くありません。過保護になりすぎて何でもやってあげてしまうと、子どもが自分で考えられなくなります。何か困難があったとき、周りの人の助けがないと生きていけなくなってしまうのです。
 
(「助けを求めてはいけない」というわけではありませんが、「自分で解決しよう」と思えなくなるのはよくありません)
 
「幸せになる勇気」の本にも書いてありますが、教育の目標は「自立」であり、自立に向けて大人が適度な支援をしていくことが求められます。
 

 
練習方法であれば、「3分」と「5分」で測るときにどちらでやるか。それは自分で決めていくのが大事ですね。
 

 
自分でできることは、なるべく自分でやるその習慣は身につけてほしいものです。すぐに助けず「見守ることも良い指導ではないかと思います。
 
だからといって、放任しすぎるのは良くありません。支援が必要そうなときは支援しないといけません。
 
見取算の暗算がなかなか合わない」とか「こういう問題のときにどうやったらいいかわからない」とか、そういう課題を抱えてしまっている場合は、一緒に向き合って解決の方向へ持っていきたいです。
 
ただ、「課題」を抱えているとき、それを周りの人に相談することは「勇気」が必要ですよね。自分の弱みをさらけ出すって簡単じゃないので。僕も子供の頃になかなか言えませんでした…。
 
練習している姿を見てこちらが気づければ良いのですが、何人も見ていると気づけないこともあります。そのときは、生徒から相談してくれるといいなと思っています。
 
そのため、遠慮なく相談できるような関係を築いておく必要がありますここでもやはり、「信頼関係」が大切ですね。
 
子どもにとって、親ではない大人は「怖い存在」かもしれません。普段から雑談などを通してコミュニケーションをとっておかないといけないと思います。
 
何か課題があったとき、子どもたちとの対話を通して行っていく必要があります。できていないからといって「怒る」必要は全くありません丁寧に、しっかりと向き合っていかないといけませんね。なかなか難しいことですが…。
 
このように、「見守る」「支援」のバランスが大事です。人によって、バランスの度合いは変わってきます。その子その子にあった対応が求められているなと改めて感じています
 
★教えなくても子どもは育つ
 
1で、「『好き』→『上達したい』の流れで指導できるかどうか」と書きましたが、「上達したい」という段階になれば、後は自然と子どもたちは成長していくと思っています。
 
もちろん、必要があれば支援は必要ですが、細かいことを教えなくても暗算の力は伸びていきます。一ヶ月して「え!もうこんなに上達したの!?」と想う子どももいますね。
 
「教えなくても子どもは育つ」という考え方は、以前「仕事 プロフェッショナル」で登場した数学教師、井本陽久先生の番組で学びました。
 

井本先生は「学力」や「成績」に一切興味がないそうです。それらは「幸せ」には関係がないと言います。
 
目の前の楽しいことに没頭していれば、自然と子どもたちは伸びていく。実際、井本先生の教え子には東大生などのエリートがたくさんいます。
 
自分の「好き」に没頭する。これは自分も心がけていることです。どんなことであれ、好きなことなら時間を忘れて楽しめます。その瞬間が一番「幸せ」ですね。
 
自分の好きなことが何なのかがわからずに大人になった人を、これまでたくさん見てきました。たとえ仕事で成功しても、なぜか幸せを感じない、という人も多いようです。
 
自分の「好き」を見つけることは、とても大事です。最初はそんなに好きでなくても、やっていくうちに好きになり、のめり込んでいくこともあります。
 
自分の指導を通して、そろばんを「好き」になり「没頭」していく子どもたちを増やしていければいいなと思っています。
 
 
 
続きは【後編】をご覧ください。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
 
【後編】はこちら

 
 
 
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