#64
B 1 2 3 F
今回から、この本について書いていきたいと思います。
本田健さんの「ユダヤ人大富豪の教え」です。僕が「何度でも読みたい」と思っている数少ない本の一つです。
【本のあらすじ】
二十歳の学生である僕(=著者)は、アメリカで講演活動をしていた。日本に帰る少し前、とある老人と出会った。彼の「幸せな金持ちになるための方法」に興味を持ち、彼を教えを学ぶことにした。
人として”本当に”幸せな人生を送るために、何を考え、何をしたらいいのか?
この本を読むとそれがわかります。
本を読んで思ったことを、本文中に出てきたキーフレーズと共に書いていきます。
今回は第1回目です。
【目次】
B 1 2 3 F
1.幸せに成功するために
まずそもそもですが、
あなたにとって、幸せとは何ですか?
・結婚して、家族を増やして楽しく過ごせること
・たくさん給料をもらって高級住宅に住むこと
・会社で出世して、多くの人を率いるリーダーになること
色々な考え方があるはずです。しかしいずれにせよ、「毎日が充実して楽しい」という要素が含まれていないといけません。
この本では、幸せに成功するために、以下のことが大切だと書かれていました。重要なキーフレーズです。
忘れるの??
と思ってしまいますが、忘れるくらいの気持ちでいないといけないのです。
なぜなら、お金や成功を意識しすぎると、ありのままの状況が見えなくなりやすいからです。
お金のために動く、成功のために動くというのは、自分の本能ではないことがほとんどです。自分のやりたいことのように見えて、実は他人の望むことをやっているのです。
他人の望むように行動して、周りからは喜ばれます。しかし、当の本人はどうなのでしょう?
自分のやりたいことでないのなら、幸せな気持ちにはなれません。無理やりそういう気持ちを持とうとすると、ますます他人のために生きることになります。
このような行動を取ることで、世の中が歪んで見えてしまいます。そして、本当の自分らしさを見失います。生きがいが何なのかもわからなくなります。
本書では、幸せな金持ちは、物事をありのままに見ることができるといいます。つまり、穏やかな気持ちで、自分らしく対処できるのです。
ありのままに見えるとどうなるのか?
物事の本質がわかるのです。
偏った価値観や考えで行動しても、成功する可能性は低くなってしまいます。相手のニーズや望んでいることをしっかり汲み取れないからです。僕も偏った物の見方をしてしまうことが多く、失敗も多いです。
最初は難しいけれど、まずは「お金」と「成功」を忘れる。すべてはそこから始めないといけないのです。
B 1 2 3 F
2.社会の仕組みを知る
生きていく上で、絶対に覚えるべきことだと書かれていた考えがありました。それが次のキーフレーズです。
(注) 実際には、両辺の言葉の冒頭に「君が」が入っていました。今回は都合上、その言葉を省略しました。
仕事をして成果を出して給料をもらうわけなので、「上の等式は当たり前だ」と思うかもしれません。しかし、この等式の意味をしっかり意識して働いている人はどれだけいるのでしょうか…?
先程の1章で、「お金を忘れるべき」とありましたが、これは「サービスすることに意識を没頭せよ」ということなのです。
下記のフレーズを読むと、上の等式の重要性がより理解できます。
例えば2つのラーメン屋があったとします。
一方の店主は金儲けがしたくて、ラーメンによる売上利益を常に考えています。
もう一方の店主はラーメンがすごく大好きで、お客様にどう喜んでもらえるかを常に考えています。
あなたはどちらのお店に行きたいですか?
後者を選ぶ人がほとんどのはずです。私たちは、お金を払って食べにいきます。当然サービスが良くて美味しいものが良いですよね。
金儲け目当てだと、費用を削り、お客からたくさんお金を払ってもらうことにしか目がいきません。それでは顧客満足度は上がりません。
お客様目線で対応していれば、細かいところまでサービスを行き届かせることができ、顧客満足度は上がるでしょう。
要するに、金儲けでやっている人よりも好きでやっている人の方が、提供するサービスの質が高いのです。
サービスの質が高いと顧客満足度が上がり、リピーターが増える。それにより店の売上も増え、成功しやすいのです(サービスの量が増えるのです)。
働いているのが退屈だと、サービスの質や量は良くありません。給料をもらうことばかり考えてしまう。いつまでもお金持ちにはなれません。
一方で、スターなどは仕事を愛しています。「お客を喜ばせるためには何ができるのか?」その思いがファンにも届くのです。当然金持ちになります。
自分の信用を稼ぐことは、近年とても重要視されています。
他人に「与えられる」のではなく「与える」ことを考える。それがサービスの質にも影響してくるのです。
B 1 2 3 F
3.自分を知り、大好きなことをやる
いきなり衝撃のキーフレーズを載せました。みなさん、どう感じましたか…?
2章で出てきた等式からわかることは、幸せな金持ちになるためには、自分が大好きなことをやらないといけません。
なぜなら、嫌々やるよりも好きでやっていたほうが、サービスの質が高いからです。
多くの人は、得意なこと、つまり周りから望まれることをやってきたために、好きなことを見つけられないまま人生を生きています。
ある程度収入があれば食べていけますが、その収入が「自分の好きでない仕事に耐えた結果もらえたもの」だった場合、果たして幸せなのか…?
たしかに、自分の好きなことで仕事をしていくのは簡単ではありません。
しかし、稼いでいくために好きなことに熱中し、少しでもサービスの質をあげようと努力する。そういった過程は楽しいものですし、たとえ安定した仕事より収入が低くても、「楽しい」と思えていればそんなに気にしないはずです。
自分が何者なのかがわからなければ、どんなに仕事で成功しても、それによって幸福を得ることができません。
好きでない仕事を続けていたら、どんどん魂の抜けた人間になってしまうのです。
そうならないためにも、人生のリハビリが必要です。
なるべく、自分の好きなことを日常的に少しずつやるようにすべきです。
小さい頃から自分が好きだったことを思い出してみましょう。そしてそれをやってみましょう。
何か見えてくるはずです。自分が本当は何をしたいのか。自分は何者なのか。
好きなことと得意なことは違います。
周りを意識して得意なことをしても幸せにはなれません。
得意なことをして興奮していても、それは本物ではないのです。
なぜなら、「自分の好きなこと」は、もっと静かで、落ち着いたものだからです。また、好きなことをやることで誰かに認められる必要はありません。
好きなことをすることで、自分の中からパワーが湧いてきます。そして、生き生きと過ごすことができます。
もし結婚して子供ができたとき、何をしてあげられるのか。本書では以下のように書かれていました。
好きなことをやっていれば、他人を羨んだり、批判したりしません。そして、人生はものすごく楽しいのです。
子供に好きなことをしている姿を見せれば、子供も刺激を受けます。自分の好きなことを見つけようとします。
親が幸福であることにより、子供も幸福にすることができる。魔法のようですが、まさにその通りだなと思います。
安定した道を選ぶか、好きなことをする道を選ぶか。自分の胸に当てて、じっくりと考えてみてください。
B 1 2 3 F
F.最後に
ここまで書いてきましたが、いかがだったでしょうか。
僕は最初に読んだとき、背筋がぞっとしました。自分が、幸福とは反対側に歩いていたことに気がついたのです。
この後の内容も、勉強になるものばかりでした。次回以降もこの本について書いていければいいなと思っています。
最後に、今回出てきたキーフレーズをもう一度載せて終わりにしたいと思います。読んでいただき、ありがとうございました。
記事一覧はこちら