#58
今回は、この本について書きたいと思います。
D.カーネギーさんの「道は開ける」という有名な本です。この本について思ったことを、何回かに分けて書いていきたいと思います。
今回は第三弾です。以前の投稿はこちら↓
何が書かれているか?〜目次〜
この考え方は、いろんな本に出てきますね。自分がどう考えるかによって、その先の人生が決まってくるということです。
「そんなこと、本当か?」と思うかもしれませんが、日頃の生活を見つめてみましょう。
何か悪いことを考えていたとき、本当に悪いことが起こったことはありませんか?あるいは「失敗しそう…」と思ったときに本当に失敗したことはありませんか?
悪いことを考えると、それが行動にも影響してしまいます。体調も悪くなっていきます。悩みすぎて鬱になってしまうのも、思考からくるのです。
逆に楽しいことを考えていると、気持ちが前向きになってどんどん前へ進んでいきます。自然と良い結果もついてくるのです。
そのため、良い人生にするためには「良いことを考える」ことが大切です。日々生活していると悩みを抱えるものですが、なるべく考え込まないで冷静に対応し、忘れてしまった方が良いのです。
第2回でも書いたように、悲しいことと楽しいことを同時に考えることができません。「楽しい」ことを考え、「悲しい」という感情を追いやれるようにしましょう。
良い考え方をしているかどうかで、人生の良し悪しも変わる。このことを意識して行動すべきだと思いました。
誰かから嫌がらせをされたとき、その人に何か仕返しをしたいと思うことがあるかと思います。しかし、それは良くありません。
本書では以下のように書かれていました。
『敵に対して仕返しをしてはいけない。もしそうすれば、敵を傷つけるよりもはるかに多く自分自身を傷つけることになる』
仕返しをするということは、「誰かを傷つけよう、苦しめよう」という感情を持つことになります。たとえ仕返しをしたとしても、本当に良いことなのでしょうか…?
「仕返しをしよう」と考えることで、性格はどんどん悪くなりそうです。他人の悪いことばかりを考えたら、相手を素直に見れなくなります。
また、仕返しをすることで、さらに相手に仕返しをされるおそれがあります。相手からしたら「攻撃された」と思うからです。仕返しを仕返しで返され、それがさらにエスカレートしたら…人間関係は大変なことになりますね。
何か悪いことがあったときに改善策を考えますが、相手との関係は良い状態に保ちたいものです。仕返しは、相手との関係をさらに悪化させてしまうため、メリットは何もありません。
アドラー心理学の記事でも書きましたが、目的を考えることが大事です。
仕返しするということは、「相手を傷つけ、自分は被害者であるということをわからせる」という目的があります。この目的で行動すれば、本当に相手とのトラブルは解決するのでしょうか…?本来の目的を見失うと、益々トラブルが起こってしまうのです。
仕返しをするために労力を使うこと自体、良いことではありません。もちろん、相手に酷いことをされたら悲しいけれど、そういう人とは距離を置くようにし、嫌なことはすぐに忘れるようにしたいものです。
恨んでいる暇があったら、自分の好きなことをすべきです。わざわざストレスが溜まるようなことに時間を使うのは、勿体無いと思いませんか…?
ジャヤワルダナさんの考え方をここで紹介します。
憎しみは、憎しみによっては消えない
愛によって消える
他人の悪口を言い続けることに意味はありません。自分だって、いつの間にか誰かを傷つけているかもしれないのです。相手の行動から何を学べるかを考え、無駄なことは忘れる。ストレスを溜めないために必要なことだと感じました。
これは、アドラー心理学の「承認要求を否定」という内容と似ています。また、堀江貴文さんの本にも同じようなことが書かれていました。
相手が、自分の思い通りに動くとは限りません。過度に期待しすぎてその通りにならないと、相手を悪く見てしまう。悪く見ることで視野が歪み、やがて自分も傷つけてしまいます。
本書には以下のようなことが書かれていました。
『人間とは生まれつき感謝を忘れやすくできている。だから絶えず感謝を期待することは、みずから進んで心痛を求めていると言ってよい』
期待をすることで苦しい思いをしてしまいます。とはいっても、他人とは良い関係でやっていかないといけません。
堀江貴文さんの「自分のことだけを考える」という本では、
期待はしないけど信じる
ということが書かれていました。
相手を信じないと、良い関係は築くことはできません。たとえ期待通りに動いてくれなくても、「思い通りにいかないものだからしょうがない」と割り切るべきなのです。他人を信じて自分のできることを提供し、共にやっていけるように努力していくことが求められます。
これは、子育てをするときにも気をつけるべき考え方です。
子供は、まだまだできないことが多いです。親が子供に期待したり良いことをしたりしても、期待に応えなかったり感謝しなかったりすることが普通です。そこで腹を立ててしまったら、子供との関係は悪化してしまいます。
人が幸福に生きていくためには、感謝を「期待」するのではなく、「与える」喜びを味わうことです。期待はせず、与え続ける。それを続けることで、自分を支持してくれる人は増えていくはずです。
人は、他人の悪いところばかりを見てしまう傾向があります。他人のある一面だけを見て、「この人は嫌い」とか「この人は最悪だ」と考える人もいます。
この世に、完璧な人間なんていません。「人は誰しも、悪いところがある」ということを意識すべきです。
相手の悪いところを見て、がっかりしたり恨んだりしてもメリットはありません。1でも書いたように、自分の人生をさらに悪いものにしてしまいます。
(SNSでは、他者の文句を書いて満足している人が結構多いです。このような人は、おそらく幸せになれないでしょう…思考は人生を作るわけなので。)
相手の良いところを見て、相手を好きになる方がよっぽど素晴らしいことではないでしょうか?相手の良いところを考えたほうが、その人との対人関係も良いものになっていきます。
悪いところは誰にでもある
良いところを探すようにしよう
当たり前のようで意外とできていないので、自分も気をつけたいと思いました。
宗教のことに関しては、以前日記ブログにも書きました。
何か災難なことがあっても、ある宗教を信仰していれば、「〇〇という教えがあるから仕方がない」と考えることができ、精神的に不安定になりにくいそうです。
「神」という存在によって、日々のルーティンや考え方も定着しています。宗教の力というのは、すごいものなんですね。本書では、次のようなことも書かれていました。
信仰は、人間が生きる拠りどころとすべき力の一つだ。そしてそれが皆無となることは破滅を意味する
日本人はあまり宗教に馴染みが無いかもしれませんが、何か為になりそうな考え方や哲学は持っておくと良いですね。僕の場合は「アドラー心理学」ですかね。
何か自分なりの考え方の軸になるものがあれば、何かあっても冷静に対処できます。無理に宗教を進行する必要はありませんが、何かの考え方を元に行動することは大切だと感じました。
「自分の軸を持つ」というのは、これから社会に出る上で必要だと思っています。来週投稿予定の「就活論ー3」にも改めて書こうと思います。
ここまで書いてきましたが、いかがでしたか?
内容をまとめると、
・悪いことではなく、良いことを常に考えて人生を良くしよう
・「仕返し」は自分を傷つける行為で良くない
・他人に期待はしないが、信じ続ける
・短所ではなく長所で相手を見る
・自分の考え方の軸を持とう
です。
本では実際の事例が多数紹介されており、具体的にどのように対処すれば上手くいくのかがとても参考になります。興味のある方はぜひ読んでみてください。
長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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