食品ロスについて

#30

日本に住んでいる私たちは、余程のことがない限り、食に困ることはありません。発展途上国と比べても、満足して食事を取れる人の割合は高く、かなり恵まれた国で私たちは生きています。

しかし、日本には一つ大きな問題があります。それは、「食品ロス」の量が世界と比べて非常に多いということです。

例えば、居酒屋などで団体予約をしていたとして、当日になってキャンセルになってしまう場合があります。その際は、事前に用意した食品を全て捨てないといけません。たとえ全然食べられる状態であったとしても、です。

正確な量はわかりませんが、日本の食品廃棄量は2000万トン近くあるそうです。そのうち、まだ食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」の量が、年間で約632万トンらしく、東京都の人口1300万人が1年間に食べる量とほぼ同じ量なんだとか…!こんなに多いことを初めて知りましたね…。

「もったいない」という日本語が世界で広まっているにもかかわらず、日本は食品ロス大国です。世界中では充分に食事を摂れずに困っている人がたくさんいます。捨てる量を何とか減らして有効利用しないといけない…!

そこで、食品ロスを何とかしようと動き出している団体について、テレビで放送されていた内容を元に、自分の考えを交えて書いていこうと思います。食品ロスは他人事ではないので、この機会にぜひ、食料のあり方について考えてみてはいかがでしょうか?

今回は、「フードシェアリング」と「フードバンク」という2つのタイプの取り組みについて取り上げます。

どんなことが書かれているか?

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1.TABETE(フードシェアリング)

2.セカンドハーベスト(フードバンク)

3.まとめ

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1は先月のガイアの夜明け、2は昨年12月のカンブリア宮殿で取り上げられていました。

1.TABETE(フードシェアリング)

売れ残った食品を有効利用しようと、コークッキングいう会社が「TABETE」というwebサービスを、今年の4月から正式に開始するそうです。

どのようなサービスかというと、閉店間際なとで売れ残り、このままだと捨てないといけない商品をwebで紹介し、食べたいと思っている人に買ってもらうというものです。「食べ手」が廃棄されそうな食品をレスキューするということで、「TABETE」という名前がついたそうですね。

これにより、捨てられるはずのものを捨てずに済むため、食品を有効に利用できます。値段は原価よりも格安にし、このwebサービスで紹介することで、お店の宣伝にもなります

ただ、提供してくれる店集めには苦労しているそうです。それは「手数料35%の課題」というものです。

売れ残りの商品が売れれば、当然お店にプラスの売り上げは入りますが、売り上げの35%は会社にいくという形になっているそうです。これにより、手数料が高くて商品提供することに、ためらうお店も多いそうですね…。

食品店としては、売上の利益率がそんなに高くないため、手数料が高いのはかなりの痛手だそう…。しかしコークッキングとしては、ただの格安サイトにしたくないという考えがあるそうです。なかなか両者の利害関係が難しいところですね…。

フードシェアリングサービスは、欧州では既に広まっているそうですが、日本での試みは初だそうです。まだまだ課題はあると思いますが、この取り組みはもっと広まってほしいです。

さて、食品流通業界には不可解なルールがあるそうで、それが「3分の1ルール」です。

「3分の1ルール」とは、賞味期限の3分の1までを小売店への納品期限、次の3分の1までを消費者への販売期限にする習慣のことです。

例えば、賞味期限が6ヶ月の場合、

製造してから2カ月以内に小売店に納品しなければならず、次の2カ月のうちに消費者に売らなければなりません。その期限を過ぎると、返品や廃棄処分となってしまうということですね。

この仕組みにより、売りたいのに売ることができず、食べられるのに敢え無く廃棄しないといけないという事態が起こっているそうです。製造者の方々は苦しいですよね…。

メーカーと小売店と消費者で賞味期限を均等に分けている仕組みのようですが、納品までの期間が短いと、なかなか思い通りに商品を小売店に送ることができません(飛行機などの輸送コストや時間も関係してきますし…)。

「3分の1ルール」によって、年間1200億円ほどの食品ロスが発生しているそうです。昔からある仕組みだからとはいえ、何とか改善してほしいですね。

ちなみに、納品期限が賞味期限の3分の1というのは世界的に短いらしく、アメリカだと賞味期限の2分の1、ヨーロッパでは3分の2になっているそうです。

このルールは自分自身、全く知りませんでした。色んな食品業界で、昔からの仕組みで思うように商売ができないという現状があるということを、テレビを通じて少しずつ知るようになりました。

食品ロス問題は早急に解決すべきことだと思うので、ルールを変えていきながら柔軟に取り組む人たちを応援したいですし、こういった取り組みは多くの方に知ってほしいです。

今回のwebサービスに関しては、以下のリンクにも載っているので、興味のある方は読んでいただければと思います。

2.セカンドハーベスト(フードバンク)

この会社の放送を昨年の冬に見ましたが、現在CEOを務められているマクジルトンさんの考え方や行動を知って、感動しましたね…。こんなに良い人がいるのかと…!

セカンドハーベスト(正式名はセカンドハーベスト・ジャパン)というNPO団体は、日本で初めて「フードバンク」を始めたそうです。

「フードバンク」とは、食品売り場などで余った食品(賞味期限は少なくて捨てられてしまうもの)を業者から引き取り、食べ物に困る家庭やホームレスの方に配るという仕組みのことです。

日本の貧困率というのは6人に1人といわれています。つまり6人に1人は、まともな食事を取るのも難しいのです。そういった方々をどうやって支援すべきか。セカンドハーベストの活動は一つの解答例ではないかと思います。

放送を見て、マクジルトンさんの行動力はすごいなと思いましたね。毎朝職場のトイレ掃除も自分からやっているそうですし、ホームレスの気持ちを理解するために、実際に川沿いにテントを張って1年以上ホームレスと同じ生活をしていたことがあるそうです…!

ここで特に大切だと思った考え方は、支援する人と支援される人の関係についてです。

ある日、ホームレスの住まいにコンビニおにぎりが投げ込まれたそうです。提供した人は達成感があるかもしれませんが、同じホームレスの人たちは、「自分たちは動物ではない。」という考えでした。もらう側の気持ちを知らなかった自分としては、考えてもいなかったことでした。

「自分が相手に対してどんな偏見を持っているのか、それを明確にしない限り、深く相手に接触はできない。あげる側と受ける側にはラインがある。そのラインをなくして一緒にやればどうでしょう。」

これがマクジルトンさんが得た考えだそうです。やはり相手の気持ちを理解して、対等な立場で相手に接しないと上手くいかないと思います。この経験がきっかけで、アメリカですでに流行っていたフードバンクを取り入れることにしたそうです。

食料を分けるのではなく、必要な人が持っていく。対等な立場ならではの考え方ですね。

詳しい内容については、テレビ東京のビジネスオンデマンドの記事にも載っています。興味のある方はぜひ読んでみてください。

(ビジネスオンデマンドで無料登録すれば見ることができるはずです。)

3.まとめ

・フードシェアリング
・フードバンク

という2つの仕組みについて書いてきましたが、いかがだったでしょうか?

食品の廃棄量を少しでも減らしていくために、普段の買い物で買う量を減らしたりとか、食事を残さず食べたりとか、ちょっとしたことからでも行動に移せます。

「もったいない」

という素晴らしい日本語があるからこそ、日本人である私たちは、「自分たちには何ができるのか?」を常に考えていくことが大切ではないかと思いました。

この記事を読んで、少しでも食品ロスの問題について興味を持っていただけたら幸いです!

長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました。

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