「嫌われる勇気」を読むー5

#33

今や本屋で見かけないことはない名著として、「嫌われる勇気」(岸見一郎・古賀史健著、ダイヤモンド社)がありますね。

この本は、僕の今まで読んできた本の中で、最も影響を受けた本の中の一つです。今でも時々読み返すことがあります。

今回は「嫌われる勇気」を読むの第5弾ということで、前回に引き続き、第四章に書かれている「共同体感覚」や「賞罰」に関する内容を元に、「横の関係」や「勇気づけ」という考え方について、学んだことや考えたことを書いていこうと思います。

前回までの記事をまだ読んでいない方はこちらを読んでからご覧ください。

どんなことが書かれているか?

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0.前回の内容について

1.怒らない、褒めない

→代わりの方法がある!

2.勇気づけをすべき

→相手を評価しない!

3.縦の関係から横の関係へ

→評価をしないことから始めよう!

4.まとめ

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0.前回の内容について

前回は、共同体感覚の大まかな説明と賞罰の否定について書きました。まとめを引用させてもらうと、

共同体感覚というのが、「小さな共同体だけではなく、より大きな共同体についても考えよう」ということ。

「叱る」ことや「褒める」ことが、相手を操作し、評価してしまっているということ。

でした。

さて、叱るのも褒めるのもダメであれば、いったいどうすれば良いのか。アドラー心理学では「勇気づけ」という考え方を提案しています。その事については後で詳しく書こうと思います。

まずは、日常でイライラしたときや相手がすごいことをしたときに、どのような行動を取ればいいかを書いていきます。

1.怒らない、褒めない
→代わりの方法がある!

怒りというのは相手を自分の思い通りに従わせる、コスパの良い手段です。しかし、それを使ったとしても効き目はありません。人は、誰かに操作されたり従わされるのが嫌いです。その場では効き目があったとしても、また悪いことが再発する恐れがあるのです。

怒りを使わない方法は何なのか?

色々なケースがありますが、まず押さえておきたいのが、「相手が悪いことを知らないでやってしまった場合」です。この場合、相手には悪気がありません。知らなかったからついやってしまったのです。その場合は、「こういう時は〜すべきだよ」と教えれば良いのです。怒る必要はありません。

自分が何も知らなかったのに怒られたとき、「知らなかったんだから仕方ないじゃん…」と思ったことはありませんか?嫌な気持ちになりますよね。相手が本当に知らなかったとき、怒りを使うことで相手に不信感を与えてしまうのです。再発防止のために丁寧に教えてあげれば、相手もしっかり受け止めて行動してくれるはずです。

とはいってもこのケースはそんなに多くなく、大概は「悪いことを知ってて悪いことをしているケース」が多いのです…。学校でそういう人はいませんでしたか…?

では、どうして彼らは悪いと知ってて悪いことをするのでしょうか?怒られるのは嫌なのに、どうして敢えて怒られるようなことをしてしまうのでしょうか…?

これは承認要求の問題が絡んできます。人は誰かに認められたいと考えがちです。そこでまず行うのが、良いことをして相手に褒められようとするのです。

学校を例にあげると、相手に親切なことをしたりとか、テストで良い点数を取ったりとか…。実は賞罰教育がある環境では、周りよりも優れよう、褒められようというバトルがクラスの生徒の中で勃発しているといいます。

僕自身も昔は競争が好きでしたから、プリントを誰よりも早く仕上げて先生に採点してもらおうといった、周りを意識した行動をしてしまっていました…。

しかし、全員が良い評価を得られるわけではありません。できる人がいれば、できない人もいます。褒められようというバトルにおいて、優劣が出てきてしまうのです。良いことをしても、周りは褒められて自分は褒められない…。自分はこのままでは認められない…。

そうなると、彼らはもはや褒められようとするのを諦めます。逆に悪いことをすることで先生の注目を集め、認めてもらおうと行動してしまうのです。

そのため、悪いことをすることで先生が注目してくれることが、彼らの望むことなのです。ただ無意味に悪いことをしているのではなく、しっかりとした目的があるのです(これは第一回で書いた「目的論」という考え方です)。

先生側からすれば、生徒たちに喧嘩を売られていることになります。そこで怒りを使ってしまうと、相手の喧嘩にのることになってしまいます。だから先生は怒ってはいけないのです。

怒るのではなく、相手の話を聞いたりすることでしっかりと向き合うことが大切です。理想としては、承認要求をしなくても良いことを教えるべきですが、それはかなり難しいことです。特に世間の学校は賞罰教育で染まりきっているため、簡単に変えることはできません…。

上手くまとめられていませんが、怒ったり褒めたり、さらには承認要求をしてしまうことで、様々な問題が起こり得るのです。それがいじめや学級崩壊につながっていることは言うまでもありません…。

承認要求などを無くしていくためには、自分は自分であり、他者と比較する必要がないことを地道に教えていかないといけません。その事については次回に詳しく書きたいと思います。

さて、相手の良さを伝えたいときに褒めてはいけないのであればどうすべきか?それが、次に書く「勇気づけ」です

2.勇気づけをすべき
→相手を評価しない!

端的に言えば、「ありがとう」とか「助かった」といった言葉をかけることです。

これらの言葉と褒めることの何が違うのか?

それは、「相手を評価しているかどうか」です。

「ありがとう」や「助かったよ」という言葉は、自分の気持ちを相手に伝えるもので、相手のことを評価していません

一方で「〜できてすごいじゃん」や「よくできたね」という褒め言葉には、相手に対する自分の評価が含まれているのです。

2つの見分け方は、言葉の前に「私」と「あなた」のどちらを付けられるかによって決まってきます。「助かった」と「すごいね」を例に取ると、

助かった
私は助かった

すごいね
あなたはすごいね

「私」を付けられる場合は「勇気づけ」、「あなた」を付けられる場合は「褒める」ことになります。

もちろん、これはあくまでも見分けるための一つの基準であって、全ての言葉に当てはまるわけではないと思います(どちらかわからないものもあるはずです)。また、相手が自分と親しいか、そうでもないかによっても、言葉の意味合いは変わってきますよね。

そこらへんはとても難しいところですが、大事なのは、たとえ自分が相手を褒めたと思っても、実は「相手は上から目線で見られて嫌な気持ちになっている場合がある」ということです。これは知っておくべきですね。

人によって、言葉の捉え方は様々です。良い言葉が悪い言葉になったり、その逆もあります。特に誰かの行動に対して声をかける場合には注意が必要だと思いました。

3.縦の関係から横の関係へ
→評価をしないことから始めよう!

2で書いたように、怒ったり褒めたりするというのは、相手を「操作」する行為になっています。同時に、立場の上の人が下の人に下す「評価」にもなっているのです。

「評価」というのは、時には嬉しいものであり、時には悲しいものであったりします。先程も書きましたが、評価によって相手を傷つける場合もあることを忘れないようにすべきですね。

また、たとえ褒められたり、良い評価を得られて嬉しいと思っても、人間というのはもっと良い評価を得ようとします。つまり承認要求を強めていくことになります。

しかし、承認要求には終わりがありません。誰かに認められたとしても、時間が経つとまた認められたいと思ってしまう。そして、認めてくれないと相手を敵だと捉えてしまう。「評価」には恐ろしい面があるということですね…。

しかし、勇気づけで出てきた「ありがとう」や「助かった」という言葉を聞いたとき、自分が他人の役に立てた、貢献できたと感じることができます。そして、また相手のために役に立ちたいと思えるのです。このときは相手を評価していません。

このように、誰かを上から目線で捉えることなく、仲間という立場で相手に感謝することが大切です。つまり、縦の関係(上下がはっきりしている関係)から横の関係(仲間という関係)に変えていくべきということですね。

もちろん、すぐに関係を縦から横に変えることは容易ではないと思います。僕自身も、相手を上から目線で見てしまうことが時々あるためよくわかります…。

まずは相手を評価せず、自分の素直な気持ちを相手に伝えることから始めてみると良いのではないかと思います。自分の気持ちがしっかり伝われば、相手もしっかり対応してくれるはずです。相手を下に見ず、あくまでも対等に接することが大切だと改めて思いました。

4.まとめ

ここまで、まとまりのない文章になってしまいましたが、いかがでしたか?

相手に怒ったり褒めたりするのではなく、勇気づけをする。

どんな相手でも対等な立場として、評価せずに接していく。

ということが今回のポイントですね。

次回は「貢献」ということにピックアップして、今までの内容を織り交ぜながら書いていこうと思います。

長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました。

就活論

#32 

[B3・M1(2020卒)向け]

4月になり、B4やM2の学年の人たちは、就活が本格的になっている人が多いと思います。大変だとは思いますが、今が正念場のはずですから、悔いのないようにやり切ってほしいです。

さて今回の記事は、一番最初にも書いている通り、就活とはまだ程遠い(筈の)学年であるB3やM1向けに書こうと思います。

「なんで今の時期に?」と思うかもしれませんが、就活というのは計画的に、早め早めに準備しておくことが大切だと考えているからです。

直前になって、焦って合同説明会に参加したり、面接に臨んだとしても、良い結果は得られません。会社とのミスマッチも起こりやすくなります。

最近は「売り手市場」と言われており、あたかも就活は楽に進められるものだと考える人がいるかもしれません。しかしそれは、「入りたい会社はどこでも良い」と考えている人にしか当てはまりません。

今の有効求人倍率は、1.50倍。(有効求人倍率とは、求められている仕事の数を求人者の数で割ったもの。上の場合は、1人に対し1.5個の仕事があるということ。この倍率が高いほど職がたくさん余っていることになり、就職しやすいと言われている)。この倍率は8年連続で上昇しているそうです。

しかし、大手に限れば、倍率は0.39倍ほどと言われており、かなりの激戦です。決して「売り手市場=大手に入りやすい」というわけではないのです。むしろ、益々入りにくくなっているそうです。

僕自身はキャリアカウンセラーではない素人の人間のため、専門的なアドバイスや考えを書くことはできません。しかし、就活を経験して思ったことはたくさんありました。

就活がどういうものなのか?

それは実際に経験してみないとわからないもので、本格化してくるごとに不安も大きくなります。だからこそ、今からできることをしっかりこなし、就活に少しでも余裕な気持ちを持って臨めるように準備することは大切ではないかと思うのです。

20卒の学年だと、就活が本格的に始まるまであと1年あります。まだまだ先の話ですが、就活について、これから徐々に真剣に考え始めてみてはいかがでしょうか…?

今回は、「今からできることは何なのか?」ということを中心に、自分の経験談も交えて書いていこうと思います。あくまでも個人的な考えなので、参考程度に読んでいただければ幸いです。

(「20卒向け」と書いていますが、それ以降に就活する人にもおすすめなので、気軽に読んでいただけると嬉しいです…!)

【今からできること一覧】

1.会社のサイトを閲覧

2.テレビなどのメディアを活用する

3.読書をする

4.インターン説明会に参加する

5.まとめ

1.会社のサイトを閲覧

まずは会社のサイトを見てみましょう。とはいっても「どの会社を見たらいいの?」とか「サイトのどこを見たらいいの?」と思うかもしれません…。

「どの会社を見たらいいの?」ということに対しては、まずは今すぐに自分が思いつく会社を試しに調べてみればいいと思います。もちろん、嫌な会社ではなく好きな会社です笑。

よくAmazonを利用しているのであれば、Amazonの会社のサイトを見てみるのもいいでしょう。マックによく行くなら、マクドナルドのサイトを見るのもありですね。

「どこを見るべきか?」という問題ですが、この時期であれば、新卒採用サイトと呼ばれるサイトがあるはずです(採用活動をしている会社であれば)。そこには、そこの会社に入りたい学生向けに書かれた内容(事業内容や先輩社員の言葉など)が書かれているため、比較的読みやすいはずです。

もし興味がなければそれでそのサイトを見るのをやめてもいいです。もし興味が出てきたのであれば、その会社のサイトで面白そうなページを自分で探して読み進めていくと良いです。あるいは、その会社の商品を利用してみるとか。

無理して長く難しい文章を読んでも頭に入りませんよね…。あくまでも読みたいと思ったものを読みましょう。

自分に合っている仕事を探すというのは簡単ではありません。まずは会社の名前に触れるところから始めるのが良いことではないかと思います。

2.テレビなどのメディアを活用する

「テレビなど」と書いていますが、僕は主にテレビを見ていました。特に、テレビ東京系列の経済番組は、見る価値が高いと考えています。

以前、「大学生が見るべきテレビ番組」と題して記事を書きました。テレビ番組の中には、業界のこととか会社のことなどを詳しく取り上げる番組があったりするので、気になった番組から少しずつ見ていくと、理解が深まるのではないかと思いました。

「大学生が見るべきテレビ番組」という記事はこちら↓↓↓

例えば、以前「ガイアの夜明け」という番組で、新しい炊飯器の開発についての特集が放送されていました。何度も何度も試行錯誤を重ね、そのたびに炊いたご飯を味見する、という繰り返し…。その特集を見て、「ご飯を食べるのが嫌いになりそうだな…」と思ってしまいましたね笑。

特集によっては、自分には合わない、嫌いな仕事について見ることもあるかもしれません(というかそういうのが殆どかもしれません)。もしかしたら見る気がしないかもしれませんが、自分に合わないと思う仕事を知るのも良い勉強です。会社選びの選択肢を狭めることができ、少しでも会社のミスマッチの確率を減らすことができるからです。

そういった意味で、経済番組を見ておくのは良いことだと思います。特に、「カンブリア宮殿」「ガイアの夜明け」はおすすめです。

次にテレビとは離れますが、おすすめのwebサイトとして、「日経カレッジカフェ」と呼ばれるサイトがあります。日本経済新聞社が書いているもので、就活の実情や業界の特徴、活躍されている社会人のインタビュー記事など、様々なことが載っています。

(この記事を書いている筆者も、実はインタビューに関わったことがあり、記事も掲載されています。ただし就活をしている学生役でしたが…笑)

他にも、就活に役立つサイトはあると思います。就活関連のサイト(「〇〇ナビ」といった名前のもの)を見てみるのも良いかもしれません。

テレビやサイト…。情報過多ではあるものの、こういったメディアで効果的に情報を集めることは大切だと思います。

3.読書をする

就活の時事問題などを面接などで聞かれることがあります。テレビや新聞を見て情報収集することはもちろん大切ですが、ある特定の分野について深く知りたい場合、本を手にとって読んでみるのは良いことではないかと思いますね。

最近は過労死などが相次いでいるため、働き方改革などの書籍が本屋にはたくさん並んでいます。また、AIや仮想通貨といった、最近流行りの技術に関する本も人気がありますね。

そういった本屋のコーナーに立ち止まって、手にとってペラペラとめくってみる。もし面白そうだと思えば購入して読んでみるべきだと思います。

良い本と、そうでない本の区別はなかなか難しいですが、自分で本をめくってみて、「これなら面白そうだから読んでみたいな」と思ったものをまずは読んで見る。そういうことから始めてみて、もし他に興味を持った分野があれば他の本も手にとってみる。そういった習慣を身につけることは、これからを生きる上で大切なことだと思います。

筆者も最近は本を読むようにしています。読んで良かった本を以下のリンクにも載せているので、興味があれば見ていただけると嬉しいです。

4.インターン説明会に参加する

だいたい6月頃に、東京ビックサイトなどの大きな会場では企業の「インターン説明会」と呼ばれるイベントが開催されています。行きたい企業が全然わからない人は、話を聞くだけでも良い経験になると思います。

主催者側も、学生にたくさん来てほしいと思うため、サービスは充実しているはずです。特に昼食券やクオカードがもらえるイベントが多いです笑。

そして、あくまでも自分の予定との相談次第ですが、インターンは経験しておくと良いと思います。それも、1日だけのものではなく1週間のものがおすすめです。

1日だけだと、大概「会社説明会をやって終わり」というパターンが多いです。学べることもそんなに多くなく、体力だけが奪われてしまいます1週間程度であれば、会社やその業界のある程度の情報がわかってくるため、志望業界をある程度絞れます。

一週間のインターンを夏休み中に体験するのがベストですね。今のうちからインターンに参加して会社の雰囲気を知ることは、不安の削減にも繋がるのではないでしょうか?

5.まとめ

簡単に書かせていただきましたが、いかがだったでしょうか?

今のうちから動いておくのはとても大切なことです。先程も書いたとおり、就活解禁の3月になって慌てて始めても、良い結果はあまり期待できません。

できることからコツコツと、今のうちから始めておく。それで周りとの差は出てきますし、精神的にも余裕が出てきます。

筆者自身は心配症のため、早め早めに準備をしていました。それは今になって考えると、間違っていなかったと思います。

この文章を読んで、少しでも就活を進める上で参考にしていただけたら嬉しいです。

長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました。

 

次の記事はこちら。

 

P.S. 就活に関係しそうな記事を過去にも何回か書いています。興味のある方は読んでいただけると嬉しいです。

「嫌われる勇気」を読むー4

#31

今や本屋で見かけないことはない名著として、「嫌われる勇気」(岸見一郎・古賀史健著、ダイヤモンド社)がありますね。

この本は、僕の今まで読んできた本の中で、最も影響を受けた本の中の一つです。今でも時々読み返すことがあります。

今回は「嫌われる勇気」を読むの第4弾ということで、第四章に書かれている「共同体感覚」や「賞罰」に関する内容を元に、学んだことや考えたことを書いていこうと思います。

前回までの記事をまだ読んでいない方はこちらを読んでからご覧ください。

どんなことが書かれているか?

 


 

0.これまでの内容について

1.共同体感覚とは?

→対人関係のゴール地点はどういうものなのか

2.賞罰教育はダメ!

→叱ってはいけない、褒めてもいけない

3.まとめ

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0.これまでの内容について

これまでの3回で、目的論や競争、課題の分離などについて取り上げましたね。

行動には必ず何かしらの目的がある」という考え方や、「他人と競争や比較をせず、自分は自分である」という考え方。そして、「課題の分離をすることが対人関係の入口である」という考え方がありましたね。

今回は「共同体感覚」という、アドラー心理学の中でもコアな内容が出てきます。僕自身、まだ理解しきれていない部分がありますが、理解している範囲で説明できればと考えています。

1.共同体感覚とは?
→対人関係のゴール地点はどういうものなのか

課題の分離が、「対人関係の入口」としての考え方であるのに対し、共同体感覚は、「対人関係のゴール」と言われる考え方です。つまり、共同体感覚を理解し、それを実践することができれば、対人関係での悩みはなくなっていくということですね。

まず、共同体感覚は何かというと、

他者を仲間だと見なし、そこに「自分の居場所がある」と感じられる

ということで、「幸福なる対人関係のあり方を考えるもっとも重要な指標」といわれています。

説明文を見る限り、そんなに難しくないように思われます。他者を仲間と考えることは大切なことですし、自分の居場所があれば理想ですよね。

しかし、共同体感覚というのはそんなに単純ではありません。共同体というと、学校や家族などの狭いものを指すかもしれませんが、ここでの共同体というのは、それだけでなく、国家や宇宙といった幅広い世界、さらには過去から未来への時間軸についても考慮するのです。

これについては、僕もすぐにはピンと来ませんでした。スケールが大きすぎるのです…。

すべての共同体において、「ここは自分の居場所だ」も思うことは難しいですよね。どうしても、「この人たちとは相性が合わないな…」というケースが出てきてしまうはずです。

また、「学校や会社で対人関係がうまく行かず、家に引きこもる」という人も中にはいます。一つの共同体でのトラブルにより、外に出られなくなってしまうのです。

こういった背景がある中で、共同体感覚を理解するために押さえたいこととしては、

一つの共同体だけでやっていこうと考えないこと

だと思っています。たとえ学校などで対人関係のトラブルがあったとしても、あなたの味方になってくれる共同体はあるはずです。家族や親戚、習い事の友達など、周りとの繋がりが支えになるのです。色んな共同体があることを頭にいれておくべきですね。

僕自身も学科や部活、体育会本部など、様々な共同体に囲まれ、ここまで何とか過ごせています。特に周りの共同体に所属する人には、感謝しないといけないですね。

また、自分自身の意識としては、

自己への執着」から「他者への関心」へ切り替えていく

ことが求められます。要するに「自己中」になるなということですね。

自分勝手に行動したり、相手に迷惑をかける人は「自己中」と言われますが、「他者の視線を気にしすぎている人」も実は「自己中」に含まれます

「他者からどう見られているか」ばかりを気にかける生き方というのは、「わたし」にしか関心を持たない自己中心的な生き方なのです。他人を意識しているようで、自分のことしか見ていない…。こういう考え方は直したいなと思っています…。

今回は、上手く説明できていませんが、共同体感覚については今後もしっかり理解を深めて書いていこうと思っています。わかりにくい文章でこめんなさい…。

2.賞罰教育はダメ!
→叱ってはいけない、褒めてもいけない

前回の投稿で、「承認要求」をしてしまうことの背景として「賞罰教育」があるということを書きました。つまり、「叱る」ことと「褒める」ことですね。

叱る教育」と「褒める教育」のどちらがいいかを考えることがありますが、アドラー心理学ではどちらも否定します。それはなぜかというと、「叱る」ことと「褒める」ことのどちらも、相手を「操作」している行為だからです。

叱ることがいけないというのは、大体の人がわかると思います。相手を正しく行動させるための(悪く言えば自分の思い通りに行動させるための)行動ですよね。たとえ相手を自分の指示の通りに行動させても、相手がそれで納得しているとは限りません。むしろ、かえって反発されやすいのではないでしょうか?

「叱る」というのは、相手を従わせるためのコスパの良い手段ですが、必ずしも必要ではないのです。というより、「叱る」必要はないのです。しっかり相手と対話をして理解を深めながらトラブルを解決していけば、それでいいのです。

次に「褒める」ことについて。これも相手を「操作」する行為と考えます。どういうことかというと、

能力のある人が、能力のない人に下す評価

とアドラー心理学では考えます。

簡単な例を挙げると、子供が皿洗いをしてくれたとき、母親は子供に「よくできたわね」と言って褒めるかもしれません。しかし、同じ言葉を夫に向かって言うでしょうか…?

実は知らないうちに誰かを上から目線で評価してしまっていることがあります。上の例だと、「子供は皿洗いをする能力は低いけれど、今回は見事にやってくれた」という考え方が頭の中に潜んでいるのです。

このように、できる人ができない人を評価するという、「縦の関係」が出来上がっているんですね。

「叱る」というのも、上の人が下の人を評価しているものなので、「縦の関係」を作っているのです。

「縦の関係」を作ってしまうと、対人関係でトラブルが起こりやすくなってしまいます。ではどうしたらいいかと言うと、「縦の関係」ではなく、「横の関係」を作るべきなのです。

つまり、上下の関係ではなく、「たとえ先生と生徒のように立場は違うけれど、対等である」という考え方を元にした関係です。その際、誰かを評価することはしないのです。

この考え方については、次回でも詳しく書こうと思っています。

3.まとめ

今回はなかなか難しい内容でしたが、

共同体感覚というのが、「小さな共同体だけなく、より大きな共同体についても考えよう」ということ。

そして、

「叱る」ことや「褒める」ことが、相手を操作し、評価してしまっているということ。

これらが今回の大切な考え方です。

特に共同体感覚の内容は理解が容易ではなく、僕も誤解しているところがあるかもしれません…。より理解を深め、今後この記事の内容をより良いものに改善していければいいなと考えています。

また、本の細かい内容は書いていないため、興味を持った方はぜひ「嫌われる勇気」を読むことをおすすめします。

長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました。

 

次の記事はこちら。

食品ロスについて

#30

日本に住んでいる私たちは、余程のことがない限り、食に困ることはありません。発展途上国と比べても、満足して食事を取れる人の割合は高く、かなり恵まれた国で私たちは生きています。

しかし、日本には一つ大きな問題があります。それは、「食品ロス」の量が世界と比べて非常に多いということです。

例えば、居酒屋などで団体予約をしていたとして、当日になってキャンセルになってしまう場合があります。その際は、事前に用意した食品を全て捨てないといけません。たとえ全然食べられる状態であったとしても、です。

正確な量はわかりませんが、日本の食品廃棄量は2000万トン近くあるそうです。そのうち、まだ食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」の量が、年間で約632万トンらしく、東京都の人口1300万人が1年間に食べる量とほぼ同じ量なんだとか…!こんなに多いことを初めて知りましたね…。

「もったいない」という日本語が世界で広まっているにもかかわらず、日本は食品ロス大国です。世界中では充分に食事を摂れずに困っている人がたくさんいます。捨てる量を何とか減らして有効利用しないといけない…!

そこで、食品ロスを何とかしようと動き出している団体について、テレビで放送されていた内容を元に、自分の考えを交えて書いていこうと思います。食品ロスは他人事ではないので、この機会にぜひ、食料のあり方について考えてみてはいかがでしょうか?

今回は、「フードシェアリング」と「フードバンク」という2つのタイプの取り組みについて取り上げます。

どんなことが書かれているか?

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1.TABETE(フードシェアリング)

2.セカンドハーベスト(フードバンク)

3.まとめ

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1は先月のガイアの夜明け、2は昨年12月のカンブリア宮殿で取り上げられていました。

1.TABETE(フードシェアリング)

売れ残った食品を有効利用しようと、コークッキングいう会社が「TABETE」というwebサービスを、今年の4月から正式に開始するそうです。

どのようなサービスかというと、閉店間際なとで売れ残り、このままだと捨てないといけない商品をwebで紹介し、食べたいと思っている人に買ってもらうというものです。「食べ手」が廃棄されそうな食品をレスキューするということで、「TABETE」という名前がついたそうですね。

これにより、捨てられるはずのものを捨てずに済むため、食品を有効に利用できます。値段は原価よりも格安にし、このwebサービスで紹介することで、お店の宣伝にもなります

ただ、提供してくれる店集めには苦労しているそうです。それは「手数料35%の課題」というものです。

売れ残りの商品が売れれば、当然お店にプラスの売り上げは入りますが、売り上げの35%は会社にいくという形になっているそうです。これにより、手数料が高くて商品提供することに、ためらうお店も多いそうですね…。

食品店としては、売上の利益率がそんなに高くないため、手数料が高いのはかなりの痛手だそう…。しかしコークッキングとしては、ただの格安サイトにしたくないという考えがあるそうです。なかなか両者の利害関係が難しいところですね…。

フードシェアリングサービスは、欧州では既に広まっているそうですが、日本での試みは初だそうです。まだまだ課題はあると思いますが、この取り組みはもっと広まってほしいです。

さて、食品流通業界には不可解なルールがあるそうで、それが「3分の1ルール」です。

「3分の1ルール」とは、賞味期限の3分の1までを小売店への納品期限、次の3分の1までを消費者への販売期限にする習慣のことです。

例えば、賞味期限が6ヶ月の場合、

製造してから2カ月以内に小売店に納品しなければならず、次の2カ月のうちに消費者に売らなければなりません。その期限を過ぎると、返品や廃棄処分となってしまうということですね。

この仕組みにより、売りたいのに売ることができず、食べられるのに敢え無く廃棄しないといけないという事態が起こっているそうです。製造者の方々は苦しいですよね…。

メーカーと小売店と消費者で賞味期限を均等に分けている仕組みのようですが、納品までの期間が短いと、なかなか思い通りに商品を小売店に送ることができません(飛行機などの輸送コストや時間も関係してきますし…)。

「3分の1ルール」によって、年間1200億円ほどの食品ロスが発生しているそうです。昔からある仕組みだからとはいえ、何とか改善してほしいですね。

ちなみに、納品期限が賞味期限の3分の1というのは世界的に短いらしく、アメリカだと賞味期限の2分の1、ヨーロッパでは3分の2になっているそうです。

このルールは自分自身、全く知りませんでした。色んな食品業界で、昔からの仕組みで思うように商売ができないという現状があるということを、テレビを通じて少しずつ知るようになりました。

食品ロス問題は早急に解決すべきことだと思うので、ルールを変えていきながら柔軟に取り組む人たちを応援したいですし、こういった取り組みは多くの方に知ってほしいです。

今回のwebサービスに関しては、以下のリンクにも載っているので、興味のある方は読んでいただければと思います。

2.セカンドハーベスト(フードバンク)

この会社の放送を昨年の冬に見ましたが、現在CEOを務められているマクジルトンさんの考え方や行動を知って、感動しましたね…。こんなに良い人がいるのかと…!

セカンドハーベスト(正式名はセカンドハーベスト・ジャパン)というNPO団体は、日本で初めて「フードバンク」を始めたそうです。

「フードバンク」とは、食品売り場などで余った食品(賞味期限は少なくて捨てられてしまうもの)を業者から引き取り、食べ物に困る家庭やホームレスの方に配るという仕組みのことです。

日本の貧困率というのは6人に1人といわれています。つまり6人に1人は、まともな食事を取るのも難しいのです。そういった方々をどうやって支援すべきか。セカンドハーベストの活動は一つの解答例ではないかと思います。

放送を見て、マクジルトンさんの行動力はすごいなと思いましたね。毎朝職場のトイレ掃除も自分からやっているそうですし、ホームレスの気持ちを理解するために、実際に川沿いにテントを張って1年以上ホームレスと同じ生活をしていたことがあるそうです…!

ここで特に大切だと思った考え方は、支援する人と支援される人の関係についてです。

ある日、ホームレスの住まいにコンビニおにぎりが投げ込まれたそうです。提供した人は達成感があるかもしれませんが、同じホームレスの人たちは、「自分たちは動物ではない。」という考えでした。もらう側の気持ちを知らなかった自分としては、考えてもいなかったことでした。

「自分が相手に対してどんな偏見を持っているのか、それを明確にしない限り、深く相手に接触はできない。あげる側と受ける側にはラインがある。そのラインをなくして一緒にやればどうでしょう。」

これがマクジルトンさんが得た考えだそうです。やはり相手の気持ちを理解して、対等な立場で相手に接しないと上手くいかないと思います。この経験がきっかけで、アメリカですでに流行っていたフードバンクを取り入れることにしたそうです。

食料を分けるのではなく、必要な人が持っていく。対等な立場ならではの考え方ですね。

詳しい内容については、テレビ東京のビジネスオンデマンドの記事にも載っています。興味のある方はぜひ読んでみてください。

(ビジネスオンデマンドで無料登録すれば見ることができるはずです。)

3.まとめ

・フードシェアリング
・フードバンク

という2つの仕組みについて書いてきましたが、いかがだったでしょうか?

食品の廃棄量を少しでも減らしていくために、普段の買い物で買う量を減らしたりとか、食事を残さず食べたりとか、ちょっとしたことからでも行動に移せます。

「もったいない」

という素晴らしい日本語があるからこそ、日本人である私たちは、「自分たちには何ができるのか?」を常に考えていくことが大切ではないかと思いました。

この記事を読んで、少しでも食品ロスの問題について興味を持っていただけたら幸いです!

長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました。