「嫌われる勇気」を読むー2

#27

今や本屋で見かけないことはない名著として、「嫌われる勇気」(岸見一郎・古賀史健著、ダイヤモンド社)がありますね。

この本は、僕の今まで読んできた本の中で、最も影響を受けた本の一つです。今でも時々読み返すことがあります。

今回は「嫌われる勇気」を読むの第2弾ということで、第二章に書かれている内容を元に、学んだことや考えたことを書いていこうと思います。

前回の記事を読んでいない方はこちらを読んでからご覧ください。

大雑把にいうと、今回のテーマは「劣等感と競争」でしょうかね。

どんなことが書かれているか?

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0.本題に入る前に
→本記事の読み方

1.傷つくことを恐れても意味はない!
→人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである

2.他人と比較、競争はしない!
→比べるべきは今の自分と理想の自分

3.自分を変えるための心理学!
→人生のタスクに立ち向かえるか

4.まとめ

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0.本題に入る前に
→本記事の読み方

偉そうに書いていますが…大切なことなのでお伝えしておきます。

アドラー心理学の内容は画期的で、本を読んでるだけでも充実した気分になります。しかし、実際に書かれた内容を実行していかないと意味がありません。それを積み重ねていくことで、アドラー心理学をより深く理解し、他人にも自信を持って説明できるようになると思います。

この記事には僕自身の体験談などを盛り込んでいますが、ぜひ読者自身の体験談や考え方と照らし合わせながら読み進めてほしいです。それによって自分自身を知る良いきっかけになると思います。僕自身も、この記事を書きながらとても良い勉強になっています。

よろしくお願いします。

1.傷つくことを恐れても意味はない!
→人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである

僕は自分自身のことを、かつてものすごく嫌っていたことがあり、生きている価値があるのか…?と真剣に考えたことがありました…。

要するに、「自分を好きになれない」ということです。しかし、そう考えることには隠れた目的があるとアドラー心理学では指摘します(前回の§2で扱った「目的論」という考え方ですね)。

それは「対人関係で傷つきたくない」という目的です。自分に〇〇という性格さえなければ、△△みたいな容姿でなければ、対人関係は上手くいく、幸せに過ごせる。そう考えてしまいがちです。僕も実際こういう考えをしてしまっていました。

「〜でなければ〜できるのに」という、可能性の中で生きていても前には進めません。自分自身と正面から向き合わない限り解決はしないのです。

そして他人と関わっている限り、傷つかないことなんて基本ありえません。自分と考えが違う人は周りにたくさんいるわけですから、それによって嫌な思いをすることは少なからずあると思います。だから、恐れようとする必要はないのです。

アドラー心理学の中でも画期的な言葉として、

人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである

というものがあります。悩みには常に相手の存在が隠れているという考え方です。内面の悩みはないとすら言っています。

「それはさすがに極端だろ…」と思う人が多いかと思いますが、以降で述べる劣等感や競争といったものは、すべて対人関係が絡んできます。

たとえ孤独であっても、誰かの存在があるからこそ「孤独である」と感じることができます。世界中に自分以外誰も存在していなければ、「孤独」という考え方すら存在しないのです。

とはいってもそんなことはありえません。対人関係があるから悩むこともあるし、一方で幸せを感じることができます。他者との関係をより良くしていくために、次の2と3の内容を知る必要があります。

2.他人と比較、競争はしない!
→比べるべきは今の自分と理想の自分

この部分が今回のメインテーマですね。ずばり「劣等感と競争」についてです。

私たちは生まれてから、徐々に身体的にも精神的にも成長していきますが、生まれた直後の場合、誰かの助けがないと生きていけません。

自分でできないことが多いのです。それをもどかしく思い、劣等感を持ちます。もっとできることを増やしたいと思いますよね。

つまり私たちは、生まれたときは無力の状態のため、無力の状態を脱したいと思い、劣等感を抱いてしまうのです。しかし、劣等感を抱くこと自体は、アドラー心理学では否定していません。むしろ、努力や成長の促進として大切なものだと考えられています。

しかし、自分ができないことに対して言い訳をし始めてしまうのは良くありません

特に誰かと競争をして負けたときに「自分は他人よりも劣っている」とか「○○が足りなかったから負けたんだ」と思ってしまうと、自分自身を肯定できなくなります。

たとえ競争で勝てたとしても、次は負けるかもしれないというプレッシャーがあるため、気が気ではないですね。競争することで、相手を「敵」だと思うようになってしまうのです。

このことは、別に「ライバル」という存在を否定しているわけではありません。共に同じ目標に向かう仲間の存在は大切です。ただ、「誰かに勝ちたい」という気持ちが強すぎると、相手が勝ったときに、素直に相手の勝利を喜べなくなってしまうのです。

僕も兄弟がいるため、競争をしたことはよくありました笑。早く起きてご飯を早く食べ終えようとか、早く走ろうとか、色んなことで
兄と比較していましたね。勝てたときは嬉しかったですが、負けると悔しくて、兄が憎たらしくてたまりませんでした…。

その性格は大きくなっても継続し、やはり自分が勝てずに相手が祝福されているとき、素直に喜べないことが多かったです。勝ってもプレッシャーを感じるし、負けると悔しい。どちらにおいても穏やかな気持ちではありませんでした

この本にはこう書いてあります。「対人関係に競争があると、人は対人関係から逃れられず、不幸から逃れることはできない

まさにその通りだと思いますね。人それぞれ長所と短所は違うわけですから、他人よりも優れていたり劣っていたりするのは当然です。

それなのに他人と比較し、劣等感を抱いてしまうと、人生は生き辛くなります。自分は他人とは違うのです。自分は自分です。自分と向き合い、自分を良くしていくために何ができるのかを考えないといけないですよね。

「自分」と「他者」を比較するのではなく、

「今の自分」と「理想の自分」を比較する

これこそが健全な劣等感であり、正当な努力や成長へと繋がっていくはずです。

他人との優劣はあれど、「同じではないけれど対等である」と考えるべきですね。

勝ち負けにこだわらず、自分なりに目標立て、自分なりに頑張っていく。その姿勢を忘れずに行動すれば、周りの見え方は大きく変わってくると思います。

3.自分を変えるための心理学!
→人生のタスクに立ち向かえるか

アドラー心理学は、他者と比較せず、自分自身の向上に向けて正当な努力をすべきだという考え方です。そして、他者を変えるための心理学ではなく、自分が変わるための心理学なのです。

部活やサークルといった、団体行動が必要な環境で人をまとめるという行動は、簡単ではありませんよね。人それぞれ考えが違うため、全員を同じように行動させるのは至難の業です。

しかし、ここで「〜しろ!」と全員に(怒りながら)指図したらどうなるでしょうか?全員が言うことを聞いてくれると思いますか?そうとは限らないですよね。相手の言いなりにされたり、指示されるということに対して、誰もが抵抗を持ってしまうと思います。

やりがちなことですが、組織を改変させるために周りの人たちを変えようとしても、失敗する場合が多いのです。相手を「操作」するようなもので、それによって上記のような気持ちを持ち、不信感が募ってしまうのです。

対人関係を上手くやっていく中で苦労はたくさんあると思います。しかしまずは、「自分が変わる」。これを第一に意識して行動しないと始まらないのではないかと思います。

自分が変われば、他人も影響を受け、自然と変化が生じていくはずです。じっくりと、相手のことを考えながら行動する。難しいことですが、できるようになりたいものですね。

さて、アドラー心理学は

行動面、精神面の目標として、以下のことが書かれています。

[行動面]の目標
①自立すること
②社会と調和して暮らせること

行動を支える[心理面]の目標
①わたしには能力がある、という意識
②人々はわたしの仲間である、という意識

そして、その目標を達成するために「人生のタスク」というものがあります。それは、

・仕事のタスク
・交友のタスク
・愛のタスク

です。「愛のタスク」に関しては、正直まだ理解しきれていないため、ここでは詳しく書けません…。ただ、タスクの難易度としては「仕事≪交友≪愛」のため、「愛のタスク」というのはとても難しいものなのです笑。

「タスク」といってもイマイチわかりにくいですが、「関係」と言い換えるとわかりやすくなります。

・仕事の関係
・交友の関係

つまり、仕事や交友での人間関係を良くしていこうという意味になります。

『仕事』、あるいは『部活動』でもいいですね。上手くやっていくためには、たとえ仲が悪い人がいたとしても、協力してやっていかないといけません。そうでないと結果を出せませんから。仕事や部活の関係が終わると、その人とは「他人の関係」になることが多いです。

一方で『交友』というのは、仕事と比べて長い付き合いをする人との関係をいいます。こちらの関係を作るほうが難しく、時には友達と喧嘩して絶縁になることもあるかもしれません。

このように対人関係のレベルが段階的に上がっていきます。いずれにせよ、私たちが社会的な存在として生きていく上で直面する対人関係のことを差しています。「人生のタスク」については、また次回以降でも出てくるため、その時にまた説明します。

4.まとめ

ここまで長く書いてきましたが、いかがだったでしょうか?

大切なことをもう一度書くと、

1.悩みの中には他人の存在が隠れている
2.他人とではなく、理想の自分と比較する
3.自分が変わるために心理学を学ぶ

です。他人と比較しないというのは簡単ではありませんが、実践したいものですね。今の自分と理想の自分を比較する。より成長していくために無くてはならない考え方ではないでしょうか?

ここまで2回アドラー心理学について書いてきましたが、これだけで人間関係が上手くいくかというと、そうではありません。もっと学ぶべき内容があります。

今後も書いていくので、それらの記事も合わせて読んでいただければと思います。次回は大切な考え方の一つである、「課題の分離」について書いていく予定です。

この記事が少しでもアドラー心理学理解の助けとなっていただけたら幸いです。

長文になってしまいましたが、読んでいただきありがとうございました。

 

次の記事はこちら。

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