発達障害は最強の武器である

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最近よく耳にする言葉として、「発達障害」がありますね。子供の頃から症状が見られ、対策が取られることがある一方で、社会人になってから診断されるということもあります。

周囲の人と同じように行動できなかったり、迷惑をかけてしまう場合があります。周りの人は当然「普通の人」だと思っているため、自分の行動が理解されず、責められる恐れもありますよね…。

「なんでそんな当たり前の事ができないんだ!」などといった言葉が鉄球のように飛んでくる。苦しんだ末に病院へ行き、「発達障害」と診断されると、「そうだったのか…」と安堵する方も多いのだそうです。

発達障害には大きく分けて3つあり、「自閉症スペクトラム障害(ASD)」「注意欠如・多動性障害(ADHD)」「学習障害(LD)」となっているそうです。特徴はそれぞれ違いますが、どれも一般の人には理解がそれほど進んでいません。僕自身もまだまだ知らないことが多いため、少しずつ勉強しないといけないなと思っています。

先日本屋に寄った際に、以下の本を見つけました。発達障害が「武器」になる?どういうことなんだ?と気になってしまい、衝動買いしてしまいました…!

著者の成毛さん自身も、発達障害(著者の場合はADHD=注意欠如・多動性障害)と思われる行動を結構されていたそうで、周りの人たちとは違うということを実感したそうです。しかし、その特性をうまく利用すれば、一般の普通の人よりも価値ある存在になれるということを書いています。

もちろん発達障害で苦しんでいる方がいるのを承知で、著者はこの本を書いています。自分の現状を前向きに捉え、前に進んでいかないといけないことをこの本を読んで感じました。

この本は発達障害を抱えている人も、そうでない人も「なるほど」と思える内容だと思います。

今回はこの本を読んで思ったこと、考えたことを、以下の内容に焦点を当て、自分の経験も交えて書いていこうと思います。

何が書かれているか?~目次~

1.そもそも

2.発達障害と職業

3.障害をうまく利用

4.決して他人事ではない

F.最後に

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1.そもそも

ここでは、誤解してほしくないことを書いておきます。それは、

障害の有無というのが、親の育てられ方やしつけには関係ない

ということです。昔は研究が進んでいなかったため、「子供に障害があるのは親の教育のせいだ」と言われていた頃がありました。実際、そう言われた人たちは苦しい思いをしていたのです。

しかし発達障害といった障害というのは、脳の機能障害によって起こるものであり、育てられ方やしつけは関係ないということがわかってきています。

最近は、同じ障害の子供を抱える親同士の交流の機会も増え、日々どのような子育てをしているかを意見交換できたりするらしいです。それによって育てている親たちの心の負担が軽減されていくため、とても良いことだと思います。

とはいっても、まだまだ世間の理解はそれほど進んでいません。「障害というのは誰かのせいで起こっているわけではない」ということをしっかり覚えておきたいですね。

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2.発達障害と職業

発達障害を持っていると、周りの人とうまくやっていくことが難しく、対人関係や業務の事で悩みがちです。

ADHDの特性としては、長時間同じことを継続できない「多動性」、思ったことをすぐ言動に移してしまう「衝動性」、忘れものをよくする「不注意」の3つの要素があります。人によってどこが強いのかはバラバラですが、仕事選びをする際は、その人に合った職業を見極めたいものです。

もっと適切に言うならば、その人独特の個性を仕事で活かせるような職に就きたいものです。

物事にすぐ飽きてしまう人であっても、ある特定の分野に関しては興味を持ち、時間を忘れて取り組むことができる場合があります。この本ではそのことを「過集中」と呼んでいます。

勉強が嫌いで集中できなくても、YouTubeの閲覧であれ時間を忘れて集中できる。それと似ていますね(ちなみにこれは僕の困った特徴です…)。

著者の娘さんもADHDの要素を持っているそうですが、穀物に関してものすごい興味を持ったそうで、大学生では知らないような知識まで網羅し、商社に無事就職されたそうですね。「配属先決め採用」というものを受けたそうで、穀物に関して詳しい娘さんにとっては向かうところ敵なしだっだそうです笑。

人によって、どんな分野に興味を持つかはわかりませんが、なるべく色んなことに取り組んで挑戦していくことが大切だなと思います。飽きたら無理に続けず、また次の新しいことを始める。趣味がなくて探しているという方にも参考になる内容ではないかと思いました。

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3.障害をうまく利用

何か自分にコンプレックスを抱えているとき、どうしてもその特徴を「排除」したい、「矯正」したいと考える方は多いですね。しかし著者の成毛さんはこう言います。

ADHDはもし矯正しなくて済むものなら、矯正しないほうが幸せに生きられる

矯正しなくてもいい。別に苦しめと言っているのではなく、自分の特性を適切なところで発揮すれば良いという考えです。

成毛さんはマイクロソフト社の社長の頃、ゲームにはまってしまったそうで、家で長時間ゲームをやってしまったそうです。会社に顔を出す回数も少なくなり、何名かの社員は会社を去っていったそうです…。先程も出てきた「過集中」の状態ですね。

退社後は投資コンサルティング会社を設立、その後本の書評サイト「HONZ」を開設します。著者も様々な分野の本を執筆されていて、すごいなと思いましたね…!

色んなことに興味を持ち、色んなことに手を出す。それは一つのことに集中できていないことから良いとは思われていません(多動性ですね)。しかしこれからはそういう特性が貴重な価値になると言われています。

ここ最近の技術の発達というのはすごいです。AI、IoTといった新しいものがたくさん出てきており、今後どうなっていくのかは想像がつきません。そういった新しい情報についていくのは大変ですよね…。

このときに、先程の「多動性」が役に立ちます。世の中で様々な変化が生じたとしても、その都度流行りのものに興味を持ち、夢中になるというのは簡単なことではありません。それができるのであれば、世の中に必要とされる人になれるはずです。

一見悪い点であることも、見方を変えれば良い点になる。自己分析をしていて周りの方にお世話になりましたが、アドバイスとして「短所は長所の裏返し」という言葉をいただきました。

心配性」という短所は、裏を返せば「慎重である」という長所になる。

せっかち」という短所は、裏を返せば「行動が早い」という長所になる。

それと一緒ではないかと思いましたね。だからこそ、自分の特徴を知り、適切な場面で活かしていくことが求められます。

就活のときに「自己分析をしよう」と言われますが、就活に限らず誰でも行うべきだと思います。それによって普段の行動を変えることができるし、短所も上手く活かせるのではないかと思います。特に大学生の方はすぐに自己分析するべきだと、この本を読んで感じました。

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4.決して他人事ではない

僕自身も大学に入ってから、新しいことをたくさん始めました。高校まではそろばん一筋だったのですが、大学に入り卓球部に所属したり、カラオケに行くようになったり、ギターを練習してみたり、ボルダリングをやってみたり、読書をしまくったり、ブログを書いたり、小説を執筆したり…。思えばたくさんのことをやっているなと思います…笑。

特に、文書を書いて発信することが好きだということが最近発覚し、ブログなどは毎日書いても飽きませんね…笑。

そういう面でいうと、僕は三要素の中の「多動性」を持っているなと思います。物事の優先順位を守れないこともあるため、良くも悪くもありますけど…。

皆さんの中にも、もしかしたら三要素のどれかの特性を持っているかもしれません。たとえ目立った特性がなく、社会とそれなりに上手くやっていけても、周りの人とは違う面があるかもしれません。

一般の人であっても、発達障害の要素を少しは持っていると思うのです。発達障害の方だとその要素が強すぎて、周りの方とのトラブルが起こりやすいですが、「発達障害である人が、そうでない自分とは全く違う存在なんだ」と考えることは間違っていると思うようになりました。

多くの人にも、発達障害の一部の要素が含まれている。障害のある人を「特別な人」と捉えないことは大切ではないかと思いました。

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F.最後に

ここまで書いてきましたが、いかがだったでしょうか?「障害」というのは悪影響しか及ぼさないものだと考えがちですが、必ずしもそうではなくて、適切な場面で良い効果を発揮できる場合があるのです。

すべてが上手くいくわけではありませんが、ネガティブに捉えないでしっかり向き合い、できることをやっていくことが大切だなと改めて感じました。

そして、世の中にはいろんな方がいます。誰かの欠点を頭ごなしに否定するのではなく、その欠点をどう上手く活かしていけるかを考えることが大切ですし、周りの人と円滑な人間関係を築いていく上で必要な考え方だと思いました。

この本は著者の経験談がたくさん書かれており、とても読みやすく、すぐに読めてしまいました笑。ここに書き切れなかった内容は多いため、興味を持った方はぜひ本書を読んでいただけたらと思います。

長文でしたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。

P.S. 今回、障害の「害」という字を平仮名にしませんでした。文字数が増えてしまうことと、本書のタイトルと合わせたことが背景としてあります。ご了承ください。