「嫌われる勇気」を読むー1

#25 

今や本屋で見かけないことはない名著として、「嫌われる勇気」(岸見一郎・古賀史健著、ダイヤモンド社)という本がありますね。

この本は、僕の今まで読んできた本の中で、最も影響を受けた本の一つです。今でも時々読み返すことがあります。

知らない人向けに書きますと、アドラー心理学という心理学を、易しく解説した本になっています。アドラーというのは、19〜20世紀を生きたオーストリア出身の心理学者です。精神科医や社会理論家でもあります。

内容は青年と哲人二人の対話形式になっており、アドラー心理学を知らない読者は、青年の立場で本を読み進めることができます。まるで目の前に岸見さんがいて、対談しているような感じがしますね。

今回、Facebookでアンケートを取らせていただきました。読んでいる方がどれぐらいいるか知りたかったからです。協力してくださった方、ありがとうございました。(Twitterの方は予期せぬエラーのため、アンケート結果が消えてしまいました。大変申し訳ございません…)

読んだことがある 6票(ただし自分の票を含む)
読んだことがない 10票

この結果だと、有名のわりには意外と読んでいない方が多いようです。

僕はこの本を読んで本当に良かったと思っていて、このブログでも発信したいと思っていました。

一度の投稿で本の内容すべてについて書くことはできないため、何回かに分けてこれから書いていこうと思います。

今回は「嫌われる勇気」の冒頭及び第一章を読んで考えたことを、今までの自分の経験談を交えて書いていきたいと思います。

~どんなことが書かれているか?~

——————————————————————-

1.世界はシンプル
→複雑だと思うのは主観の世界で生きているから

2.原因論ではなく目的論
→トラウマは存在しない

3.人は変われる
→ライフスタイルを自ら選択しているから

4.まとめ

——————————————————————-

 

1.世界はシンプル
→複雑だと思うのは主観の世界で生きているから

私たちの身の周りでは、色んなことが起こっています。勉強に苦労したり、友達と喧嘩をしたり、失恋したり…。

テレビのニュースでも、交通事故や殺人事件といったネガティブなニュースが流れてきます。一方、芸能人の結婚や景気回復など、明るい話題もありますね。

あなたは今、生活していてどう感じていますか?

「毎日が楽しい」、「嫌なことがあってしんどい」、「仕事にやりがいが持てずやめたい」。そんな様な気持ちがあると思います。

辛いことがあると、「どうして自分はこんな辛い目に合わないといけないんだ」「自分は恵まれていない」といったことを考えがちです。将来に希望が持てず、生きていくことに苦しさを伴ってしまいます。

しかし、アドラー心理学では「世界はシンプルである」と表現しています。今自分が生きている世界というのは、自分の視点から見える世界です。「景色をレンズ越しに見ているようなもの」と考えるといいかもしれません。

ものは考え様によって変わってくる」と言われますがまさにその通りで、主観的に物事を見ていることで、人生が楽しくも、苦しくも思えてしまいます。あくまでも世の中はシンプルで、自分の考え方次第で周りの景色は大きく変わるとアドラーは言っています。

高校時代、部活をやっていないこともあって友達がほとんどいませんでした。他人とコミュニケーションを取るのが苦手で、「何を話したらいいんだろう?」といつも悩んでいました。

周りの人は明るい性格で、容姿の優れた方もおり、異性の人と楽しく話している光景が教室でよく見られました。それを見ると、羨ましくてたまらなかったことを今でも思い出します。

どうして自分はこんなにもちっぽけな人間なんだろう。どうしてこんなに苦しい思いをしないといけないんだろう。

当時は切ない気持ちでいっぱいで、生きていくことに楽しみがありませんでした…。

今思うと、勇気を踏み出して行動せず、不満だけを言っていたんだなと思いますね。現状を何とか変えるために、できることをやらなかった。それが大きな原因でした。

このような辛い経験があったからこそ、大学では何とかしようと思い、体育会の部活動に所属しました。色んな体育会の方々との交流もありました。苦労も多かったし、たくさん迷惑はかけてしまったけれど、大学での経験は本当に価値があったと思えます。

同時に、自分の中のムシャクシャした気持ちが段々と解消され、他人と関わることの楽しさを知ることができました。高校では体験できない、違った世界を味わえていると思います。

後の内容にも関係しますが、

何があったかではなくどう解釈したか

が大切で、自分の行動次第で周りの環境は変えられるということを忘れないようにしたいです。

2.原因論ではなく目的論
→トラウマは存在しない

目的論という考え方は、アドラー心理学を理解する上で欠かせない内容です。

「論」と書いていますが、そんなに難しい内容ではありません。僕なりに解説すると、

原因論→過去の出来事が原因で今の行動が決まってくるという考え方

目的論→何かしらの目的を持つことで行動が決まってくるという考え方

アドラー心理学では目的論を唱えています。

例えば、今問題になっていることとして「引きこもり」があります。過去にいじめを受け、外に出るのが不安で出られない状態ですね。

普通、「不安だから外に出られない」(原因論)と考えますが、アドラー心理学では、「外に出たくないから不安という感情を作り出している」(目的論)と考えるのです。この考え方は画期的ですね。

なぜこのような考え方をするかというと、過去の出来事によって今の行動が必ず決まるわけではないからです。つまり、原因論を否定しています。

いじめを受けた人が、必ず引きこもりになるかというと、そうではありませんよね。中には自分を変えたいという気持ちを持って外に出て、活躍されている方もいらっしゃいます

外に出ると、また傷つく恐れがある。家にいれば、親などが心配してくれて、手厚く保護してくれる。そんな気持ちや思惑があるのかもしれません(人によって違うと思いますが)。

僕は受験期の夏休み中に熱が出て、一週間程寝込んでいた時期がありました。毎日暑い中高校に通い、勉強していた疲れが出たのだと思います。

家にずっといるようになると、外には出たくなくなります。僕の場合、外に出るとまた暑さにやられるかもしれないため、勉強せずに家でゆっくり寝て、親においしい食事を作ってもらえる生活が続けば嬉しいなーと思ってしまいましたね…。

しかしそういう生活を続けていくわけにはいきません。受験で失敗する可能性が高くなってしまいます。このままではまずいと思い、元気になったときに外出を再開させました。

僕の例はそんなに大したことがないかもしれませんが、行動の裏に「どういう目的があるのか」を考えると、自分を深く見つめる良い機会になると思います。あくまでも、過去の出来事は考えないのです。

そのため、過去の出来事が原因となって行動できなくなる「トラウマ」というのを、アドラー心理学では否定しています。1章でも書いた通り、

何があったかではなくどう解釈したか

過去に縛られず、今の目的を考えましょうということですね。なかなか実践するのは難しいですが、とても大切な考え方だと思います。

3.人は変われる
→ライフスタイルを自ら選択しているから

1・2で、捉え方によって周りの見方が変わり、過去に縛られずに今の目的に目を向けるべきだということについて書きました。

さて、私たちは小さい頃から親に育てられ、成長してきました。家庭よって子供の個性が違ってきます。性格も大きく違ってくるでしょう。

性格というのは、家庭の環境に大きく影響を受けます。中には自分の性格が嫌で変えたいと思っている人もいるかもしれません(僕もその一人です)。

周りに「もてている人」がいると、自分もあんなふうになりたいなーと思ってしまいます。特に高校時代、僕は劣等感の塊だったかもしれないですね…。

しかし、「誰かと同じようになる」というのは無理なのです。自分は自分でしかない。自分を受け入れるしかありません。とはいっても、変わりたいと思っているなら、自分を変えていく必要があります。

アドラー心理学では、性格のことを「ライフスタイル」と呼んでいます。思考や行動の傾向を差し、もっと広い意味ではその人の「世界観」や「人生観」を含みます

「○○という性格がある」と言うよりも、「○○という世界観がある」と言ったほうが、○○の部分は変えることができるように思えませんか?

「性格」だと変えにくいイメージがありますが、「ライフスタイル」と唱えることで、いつでも変えることができるということを訴えています。

誰かに生まれ変わることはできない。だから自分自身を自分で少しずつ変えていこう。

必要なのは(今ある状況を)交換ではなく(今ある状況を)更新する

ということですね。

多くの人が変わりたいと思っているかもしれませんが、実際は変われていません。どうして変われないのでしょうか?

それは、「変わらないという決断を下しているから」です。

今の自分であれば、多少不満があれど、これからの生活を不安なく生きていけます。自分を変えるとなると、多くの不安に襲われます。今までの経験は役に立ちません。変えるためには、大きな「勇気」が必要なのです。

アドラー心理学は、「勇気の心理学」とも言われています。勇気を出して行動できるか。それによって大きく変わってきます。

よく「○○が自分にはできるかもしれない」と思いつつも、行動に移せない場合があります。可能性の中で生きていては変われません。たとえできなかったとしても、挑戦しないといけないのです。

失敗しても前に進めます。改善し、立て直すことも可能です。昔の時代のように命が取られることはありません。失敗してもいいのです。

そういう理由があって、僕は今回新しい挑戦を始めました…!

4.まとめ

ここまで長く書いてきましたが、いかがだったでしょうか?

大切なことをもう一度書くと、

1.自分次第で周りの見え方が変わってくる
2.過去に縛られず、今の目的に注目する
3.勇気を出して自分自身を更新していく

これまでの人生に何があっても、今後の人生をどう生きるかには影響しない。私たちは、「いま、ここ」を生きている。

アドラー心理学は「常識へのアンチテーゼ」とも言われますが、一つずつ理解していけば、とても素晴らしい内容であることがわかってきます。

僕の理解を深める意味もあって、今回書かせていただきました。この内容を読んで、本書を読むきっかけになっていただけたら嬉しいです。

次回も(いつかわかりませんが)書きます。意見、感想等あればコメントしていただけると有り難いです!

読んでいただきありがとうございました。

次の記事はこちら。